[RG] フルアーマー・ユニコーンガンダム
RG フルアーマー・ユニコーンガンダムとその宇宙
RG フルアーマー・ユニコーンガンダムは、バンダイのリアルグレードシリーズ30作目となる製品で、 『機動戦士ガンダムUC』に登場するRX-0 ユニコーンガンダムの最終形態であり、最強の武装を誇った姿を再現しています。1/144スケールのこのキットは、リアルグレードならではのメカニカルエンジニアリングと、圧倒的な存在感を放つフルアーマー装備を大胆に融合させ、RGラインナップの中でも最も意欲的なキットの一つとなっています。
発売日と価格
RG 1/144 フルアーマー・ユニコーンガンダムは、 2018年12月に日本で正式発売され、小売価格は約6,000円でした。以前のRGシリーズよりも大幅に高価ではありますが、豊富なアクセサリー、ユニコーンモードとデストロイモードへの完全変形システム、そして鮮やかなグリーンのサイコフレームパーツなど、他とは一線を画す特徴を備えています。
長所と短所の分析
長所
高度な変換システム
キットはユニコーンモードからデストロイモードへの変形を忠実に再現。バンダイの精巧な「アドバンスドMSジョイント」システムを採用し、サイコフレームパーツが露出する迫力ある変形シーンを再現。
豊富な武装とディスプレイオプション
フルアーマー・ユニコーンはその名の通り、ハイパー・バズーカ、ビーム・ガトリングガン、ミサイルポッド、グレネードランチャー、そして3枚のシールドといった豊富な武装を装備しています。これらのパーツにより、様々なポージングやディスプレイが可能です。
印象的なグリーンのサイコフレームパーツ
半透明の緑色の内部フレームは、白い鎧との鮮やかなコントラストを生み出し、特に照明の下でモデルの視覚的な魅力を高めます。
優れたカラー成形とパネルラインの定義
鮮明なパネルラインと多色成形パーツにより、塗装の手間を最小限に抑えながら、箱から出した瞬間から洗練された外観を実現できます。
短所
重量による安定性の問題
巨大な装備は関節に負担をかけ、特にデストロイモードにおいては大きな負担となります。アクションベース(別売)がないと、立ちポーズが不安定になる場合があります。
繊細な変換メカニズム
変形は素晴らしいですが、公差が狭く、ロックパーツが小さいため、やや壊れやすいです。モード切り替え時は、ストレスや破損を避けるため、細心の注意が必要です。
組み立ての複雑さが高い
ランナー20枚以上と多数の細かなパーツで構成されるこのキットは、熟練モデラー向けの難易度の高いキットです。説明書には、武器やバックパックパーツの取り付け手順も記載されています。
ステッカーがいっぱい
キットには多数のマーキングとホイルステッカーが含まれています。特に曲面に均一に貼り付けるには、時間と忍耐が必要です。
コミュニティからのフィードバック
RG フルアーマー・ユニコーンガンダムは、その野心的なデザインと圧倒的な棚の存在感で高い評価を得ています。ビルダーたちは、完成品キットのパーツ数と視覚的なインパクトを強調することがよくあります。しかし、変形機構は精密ではあるものの、取り扱いには慎重さが求められるため、上級ビルダー向けであることも多くの人が認めています。特に重量とバランスの難しさを考えると、スタンドが付属していない点もよく指摘されます。
結論
リアルグレードシリーズ30作目となるRGフルアーマー・ユニコーンガンダムは、RGシリーズの強みと限界を、最も野心的なレベルで体現しています。精巧な変形機構、精緻なサイコフレーム、そして強力な武装を備えたこのキットは、忍耐強いビルダーにとって、目を引く傑作となるでしょう。
複雑さと安定性への懸念から、初心者にはおすすめできませんが、経験豊富なモデラーにとっては、この組み立ては魅力的で深い満足感をもたらすでしょう。完成したモデルは、 『機動戦士ガンダムUC』に登場するフルアーマー・ユニコーンの圧倒的なパワーを再現しており、本格的なガンプラコレクションにとって貴重な一品となるでしょう。
最終評価: 4.6/5 — 見た目が美しく、機械的に複雑なリアルグレードのキット。挑戦とやりがいが同等に味わえるため、インパクトのある展示品を求めるベテランビルダーに最適です。
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